アルフェッタ(ベルリーナ)

画像1972年、アルフェッタが新設計の中型車シリーズとして、また1960年代の主力車種1750系の後継車種として発表されます。いっぽう、1750は2000ccにエンジンを換装し、アルファロメオのトップモデルとして1977年まで継続生産されることになります。写真は、PMAのの1972年alfaromeoalfetta1.8です。


その名前は、戦前の名グランプリカー、ティーポ159アルフェッタに由来するもので、その名にふさわしく、レーシングカーや高性能車に好んで採用されてきた機構、前身5段のギアボックスをフロントエンジンから切り離してリアに移設されディフェンシャルギアと一体になるトランスアクスル方式の採用、ド・ディオン・リアクセルを採用するなど、野心的なシャシー設計を特徴とします。従来のジュリア系から引き継いだのは1779CC4気筒ツインカムエンジン(122PS)だけで、あとはすべてアルファッタのために新規開発されたものです。


当時のスポーティサルーンとして理想主義的成り立ちのアルフェッタですが、実際に路上に現われた車もシャープなハンドリングと快適な乗り心地を見事に両立し、当時のレベルを遥かに超えた素晴らしい出来の車でした。その反面、アルフェッタは当時のイタリア車に付きものの雑な工作や不十分な錆対策、更にはギアボックスからシフトレバーまで長いロッドでつなぐための不快なシフトフィーリング、エンジンと等速で回転するプロペラシャフトの振動など設計上からの固有の欠点に悩まされ続け、傑出した基本設計にもかかわらず、アルフェッタのネガティブなイメージは最後まで好転せず、1970年代後半から80年代半ばに至るアルファロメオの不振の一因にもなった車種です。また、排気ガス対策を施された北米向け、1976年以降の日本向け輸出車が、動力性能と操縦性の大幅な低下をきたしのも、不人気の一因となりました。


画像アルファッタは、ベルリーナ(4ドア・セダン)とGT(3ドア・クーペ)からなります。ベルリーナは当初は1779cc124馬力の一種類でスタートしましたが、1975年初めには第一次石油危機後の不況を反映した廉価版「アルフェッタ1.6」が追加されます。1.6は丸型2灯式ヘッドライトを持ち、前方からは容易に識別できた。写真は、同じくPMAの1975_alfaromeoalfetta1.6です。ちなみにボディのデザインはアルファ社内で行なわれました。


1974年には3ドアのGTシリーズが追加されます。ボディデザインはジョルジェット・ジウジアーロで、広いグラスエリアと大人4人が快適に乗車できる居住性を特色としたスポーティーカーです。 やはり当初は1779ccエンジンモデルのみでしたが、1976年に1.6と2.0GTV(Vはヴェローチェの略)が追加されます。1980年にはアルファ6で初登場した2492cc150馬力のV6エンジンを搭載した「アルフェッタGTV 2.5」が登場、このエンジンは傑作として世評が高く、1980年代のアルファロメオのイメージ回復の先駆けとなりました。1983年以降はGTシリーズからアルフェッタの名称が外れ、単に「アルファロメオGTV」と呼ばれるようになり、GTは4ドアの消滅後も1987年まで継続生産されます。GTVの写真と記事は、ココにありますので、よかったらあわせておらんください。



Wikipedia英語版によると、4ドアは448,417台、GTは137,543台の累計生産台数とされています。アルフェッタは

1984年にボディ外板とインテリアのみを一新した後継車、90に後を譲って消滅します。いのうえこーいち氏はその著書で、アルフェッタ(サルーン)を、いい悪い、好き嫌いは別にして「らしさ」という点から見ると「最後のアルファロメオ」と評していますがいい得て冥だと思います。完調の固体があれば、ぜひ乗りたいと思うアルファロメオです。







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