アルファロメオ・SZ/RZ 

画像1989年、アルファロメオのザガートモデルとしてSZが久々に復活します。ジュニアシリーズ(ジュリアの小排気量版)をベースとしたジュニアZ以来、15年ぶりです。SZ(Sprint Zagatoの略)を名を冠していますが、“Il Mostro(=Monster)”とあだ名される旧来の自動車美の常識を根底から覆すようなスタイリングは、実際にはフィアット・グループのデザインセンターの基本デザインを採用、それにアルファロメオ案の一部を取り入れ、ザガートがリファインしたコラボモデルといわれています。製造はミラノにあるアルファ・ロメオの工場に近いザガートのファクトリーで行なわれました。SZ(開発ナンバーES30)は、アルファ・ロメオにとっては20世紀最後のスーパースポーツであり、またアルフェッタ以来のトランスアクスルモデル、更に言えば後輪駆動アルファの最終到達点ともいうべき記念碑的モデルです。写真は上が1989年SZと、下が1992年のRZで、どちらもスパーク製です。


シャシーは、当時グループAツーリングカーレースで活躍していた75ターボをベースにチューニングしたものですが元々素質に優れたアルフェッタ系のシャシーであり、トランスアクセルレイアウトとあいまり、前後の重量配分は56:44となりFR車としては素晴らしいハンドリングマシーンでした。エンジンは75-3.0V6アメリカ、及び164と共用の3ℓV6ユニットを210PSまでライトチューンして搭載しています。パフォーマンス的にはスーパースポーツとはいい難いですが、それを補って余りある個性的で魅力的なモデルです。SZは1991年までに1000台生産されたのみであり、今やコレクターズアイテムとなっています。


画像1991年、SZの生産が終了しますが、翌1992年からRZが発売され1993年9月まで350台が生産されます。RZは、Roadster Zagatoの意でSZのルーフを切り落としてオープン化したモデルです。RZ発売にはザガードの以降が強く働いたとされています。RZはシャシー剛性が大幅に低下したことからも、どちらかといえばピュアスポーツというよりは、派手なファンカーとしての要素が強くなったモデルです。そのコンセプトは1代限りで完結。後継車種は現在のところ登場していません。







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