アルファロメオ・アルナ

画像アルナはヨーロッパに拠点を得たい日産自動車と、収益率アップを図りたいアルファ・ロメオ社が提携し、新会社ARNA(Alfa Romeo Nissan Autoveicoli)を設立し、スッドのポミリャーノ・ダルコよりも更に南側、イタリア半島の先端近くにプラトーラ・セラ工場を建設します。日産の最新技術による生産ロボットも積極的に導入しましたが、そこで1983年から1987年まで製造・販売した小型大衆車が同社の頭文字から命名されたアルナです。



日本から輸送した二代目日産『パルサー』のボディとリアサスペンションに、イタリアでスッドのボクサー4気筒1.2/1.5ℓを搭載と変速機、フロントサスペンション組み合わせた文字通りの混血モデルです。また、アルナ1.5ℓモデルと同じ中身で、日産のグリル、エンブレムを装着した「ニッサン・チェリー・ヨーロッパ」も同じプラトーラ・セラ工場で製造され、スッドよりも更に下のクラスとして日産のネットワークで販売されました。発売当初は、アルファスッドの1166cc63馬力エンジンを持つ3ドア(L)と5ドア(SL)の2車種でしたが、翌1984年に3ドア1300ccのTIが追加され、1985年には1500ccのTIモデルも登場します。この車種は「ニッサン・チェリー・ヨーロッパGTI」としても売られます。



1986年にフィアットがアルファ・ロメオを買収したことでアルナはプロジェクト自体が頓挫してしまいますが、日産との合弁はビジネスとしては失敗でしたが、アルファロメオが日本の生産技術から学んだ点は少なくなかったといわれ、同時期にアルファスッドがアルファ33に生まれ変わりますが33の製造の過程ではこのARNAでのノウハウが生かされ、特に防錆の技術は進歩したといわれます。フィアット・グループに残されたプラトーラ・セラ工場はヨーロッパでも有数の近代的自動車工場として、現在でもアルファロメオ及びランチア車の生産を行っているそうです。



アルナのスタイリングに関しては、イタリア人の自動車ファンの間では当初から評判が良くなく、昨年(2008年)年12月、イタリアの経済新聞『イル・ソーレ24オーレ』の電子版が、歴代イタリア車と事前登録された外国車の中から「最も醜い車」の読者投票を実施した際にも、アルナが栄えある第一位を獲得したというニュースが流れました。アルナは不幸にも両親であるアルファロメオと日産の美点、アルファの美しいデザインと俊敏な操縦性と後者の高品質と信頼性の結晶ではなく、アルファロメオに付き物だった電気系統のトラブルと、当時の日本車らしい無個性なスタイルと退屈な操縦性という、両者の欠点を寄せ集めたような自動車であったといわれていますが、いっぽうでハンドリングに関しては、水平対向エンジンによる低重心の恩恵で、意外にも操縦安定性が良かったとか、アルファが味付けするとこうも違うのかと証言する愛好家もいます。



アルナ自体は、日本には輸入されず、生い立ちからもアルファ・ロメオの特異なモデルかと思います。ミニカーも、実車の不人気の影響か?単にわたしが知らないだけかも知れませんが見たことがありません。パルサーのミニカーに三角グリルをつけて自作も可能では?と思わせますが・・・。また、ARNAの写真も少なく、上の写真もすでにどこかで見られた写真かも知れません。まんま日産のパルサーです。









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