TZ/TZ2

画像様々なレースの1.3リッタークラスをジュリエッタSZで戦ったアルファロメオですが、ひと回り大きい1600ccのジュリアが誕生すると、コンペティション・ユース主体の顧客の中からもSZより一層高性能な車への要求が高まり、その声に答えるべく1962年のトリノ・ショーでデビューしたのがTZです。



TZはGTカテゴリーのホモロゲーションを取得する為に1963年から64年にかけて120台(諸説あり)が生産され、SZとともにアルファの伝説的な存在となっています。写真は、上が1964年AlfaromeoTZ1LEMANS(ベスト)、下が1965年alfaomeogiuliaTZ2(PMA)です。



「TZ」は、Tubolare Zagatoの略称でTubolareは"鋼管"を意味します。そのチューブラーフレームシャシーは他のジュリア系量産車とは全く異なり生産性が低く、非常にコストの掛かるレーシングカーの手法そのものであり、SZ同様にザカートがデザインしたアルミニウム製ボディーを架装します。搭載される1.6リッターエンジンはウエーバー製ツインキャブを装着、9.7:1の圧縮比から112HP/6500r.m.mの最高出力を発揮します。総重量660kgの軽量ボディーとあいまって、最高速度は216km/hに達しました。



この高性能にはテールを切り落としたような「コーダ・トロンカ」ボディーも空気抵抗を減らすために貢献していました。ボンネット上に設けられたエア・インテークはオリジナル・デザインには無い物ですが、コンペティションの場でユーザー自らが独自に工夫したケースが多く、そのバリエーションは数多く存在します。64年ル・マン、65年タルガ・フローリオなどなど無数のクラス優勝を勝ち取ります。TZのコンペッションモデルのミニカーは数多く発売されています。

特にBEST(ベスト)が種類が多いので並べてみました。

アルファロメオTZ1#100コルス  1963/BEST(ベスト)  

アルファロメオTZ1#53SEBRING 1964/BEST(ベスト) 

アルファロメオTZ1#41LE MANS 1964/BEST(ベスト)

アルファロメオTZ1#70TARGA FLORIO 1965/BEST(ベスト)




画像TZ2は1965年のルマンテストデイで初めて一般公開されています。TZを極限までチューンしたものがTZ2です。TZ2はTZ1と異なり市販されることはなく、ワークスカーとしてすべてアウトデルタの管理下に置かれました。チューブラーフレームシャシーはそのままに、アルミ製ボディーをFRPに変更しています。それにより車重はわずか620kgまで軽量化され水冷直列4気筒の1570ccのエンジンは165ps/7000r.p.mまで高められています。そのスタイリングは、ノーズ、ルーフともに更に低められ、全高は1060mmとなっています。生産台数は12台(諸説あり)とされています。



TZ2も 66年には、セブリング12時間、タルガフローリオを制するなどレースで活躍しました。しかし、1.6リットルクラスでは無敵といっても、当時の国際格式のレースでは1.3~2リットルまでが同一のカテゴリーに収められるため常に2リットルエンジンのポルシェ904GTSを敵に回さなければならず、1960年代中頃までのアルファにとって、ポルシェは常に嫌な存在にでした。SZのころには356カレラ2が、TZが走り始めるころにはミッドエンジンのモダンな904の熟成が進み、きらに後には洗練された906が押し寄せるといった苦しい状況であり、アルファロメオでは次なる一手として、新しいミッドエンジンのレーシングスポーツ、ティーポ33の開発を行っていました。ジュリアGTAのツーリングカー・レース活動も含め、アルファロメオはどんどんレース活動にのめりこんで生きます。

BEST(ベスト)のTZ2です。

アルファロメオ TZ2 '65ルマン #42 1965/BEST(ベスト)

アルファロメオ TZ2 '67Monza #281967/BEST(ベスト)

アルファロメオ TZ2 #82NURBURGRING 1967/BEST(ベスト)



そんな貴重なクルマを 四国の自動車博物館が所有しているようなのですが、TZ2は過去の展示車両になっています。 TZ1は今も展示されているようなので、高速道路の通行料がが安くなったのを機に近々見に行くつもりです。 






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