TZ1とTZ2

tz.jpgAlfa Romeo Giulia TZ (別名Alfa Romeo TZまたはTubolare Zagato )は、1963年から1967年にかけてAlfa Romeoが製造したスポーツカーおよびレーシングカーです。様々なレースの1300ccクラスをGiuliettaSZで戦ったアルファロメオですが、ひと回り大きい1600ccのジュリアが誕生すると、コンペティション・ユース主体の顧客の中からもSZより一層高性能な車への要求が高まり、その声に答えるべく誕生しました。TZ1とTZ2がいったい何台造られたかは、諸説がありますが、TZシリーズは12台のTZ2を含めて総計124台が作られたというのが定説です。TZ3は、アルファロメオ創業100周年を記念して生まれた販売や競技を目的としないコレクターズカーで割愛します。上の写真は四国自動車博物館展示のTZ1(右。旧展示車)とTZ2(左)です。




画像TZ1は、SZと比べ、市販ジュリエッタのフロアパンから専用鋼管スペースフレームに、ブレーキは後輪リジットからダブルウイッシュボーンの四輪独立懸架に、エンジンはジュリッタ用の1300ccからジュリア用1600ccに強化され、SZ同様にザカートがデザインしたアルミニウム製ボディーを架装します。総重量660kgの軽量ボディーとあいまって、最高速度は216km/hに達しました。以上から、TZはGiuliaの名称は付いていますが、エンジン以外はジュリアとは何の関係もない純コンペティションカーといえます。写真は、BEST(ベスト)のGiulia TZ, Roberto Bussinello / Bruno Deserti, 1964 Le Mans 24hrs #57 です。1964年のルマン24時間に、Scuderia Saint Ambroeusから出場し、総合13位、GT1.6クラス優勝を遂げた車です。



アルファロメオTZ1#100コルス.jpgTZには、SZ2から続くテールを切り落としたような「コーダ・トロンカ」ボディーも空気抵抗を減らすために貢献していました。ボンネット上に設けられたエア・インテークはオリジナル・デザインには無い物ですが、コンペティションの場でユーザー自らが独自に工夫したケースが多く、そのバリエーションは数多く存在します。64年ル・マン、65年タルガ・フローリオなどなど無数のクラス優勝を勝ち取ります。TZのコンペッションモデルのミニカーは数多く発売されています。上の写真は、BEST(ベスト)のAlfaRomeo TZ1 1963 ツール・ド・コルス #100 イエロー です。



画像TZ2は1965年のルマンテストデイで初めて一般公開されています。TZを極限までチューンしたものがTZ2です。TZ2はTZ1と異なり市販されることはなく、ワークスカーとしてすべてアウトデルタの管理下に置かれました。チューブラーフレームシャシーはそのままに、アルミ製ボディーをFRPに変更しています。それにより車重はわずか620Kgまで軽量化され水冷直列4気筒の1570ccのエンジンは165ps/7000r.p.mまで高められ、最高速は245km/hまで引っ張ることが出来ます。そのスタイリングは、ノーズ、ルーフともに更に低められ、全高は1060mmとなっています。生産台数は12台(諸説あり)とされています。写真は、ミニチャンプスのAlfa Romeo Giulia TZ 2 (1965) Redです。



Alfa Romeo TZ2 Car #28 from 1967 Monza.pngTZ2も 66年には、セブリング12時間、タルガフローリオを制するなどレースで活躍しました。しかし、1.6リットルクラスでは無敵といっても、当時の国際格式のレースでは1.3~2リットルまでが同一のカテゴリーに収められるため常に2リットルエンジンのポルシェ904GTSを敵に回さなければならず、1960年代中頃までのアルファにとって、ポルシェは常に嫌な存在にでした。SZのころには356カレラ2が、TZが走り始めるころにはミッドエンジンのモダンな904の熟成が進み、きらに後には洗練された906が押し寄せるといった苦しい状況であり、アルファロメオでは次なる一手として、新しいミッドエンジンのレーシングスポーツ、ティーポ33の開発を行っていました。ジュリアGTAのツーリングカー・レース活動も含め、アルファロメオはどんどんレース活動にのめりこんで生きます。写真は、BEST(ベスト)のAlfaRomeo TZ2 1967 Monza #28 です。



画像四国自動車博物館のホームページには、「アルファロメオTZ開発ストーリー」という読み物がありますので、興味のある方は見てください。四国自動車博物館は、別記事にも書きましたのでよかったら合わせてご覧ください。右の写真はわたしがは2009年6月に四国自動車博物館にいったおり、撮った写真です。TZ1は、現在は展示されていません。見れてよかったです。







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